STUDIO MARIPOSA  あをむし日記


オーダーメイドジュエリーの制作過程や作品をご紹介 
by まりぽぉさ
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くしゅくしゅふわふわ♡いっぱい

  **1/30  今日の誕生日石  パーティカラード フルオーライト** 

くしゅくしゅふわふわしたものがいっぱい届きました。
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これは何かと言いますと、アコヤ貝の飾りのついたバレッタを作ろうと思っていて、土台となる布のパーツを「ならリビングフェスタ」でお知り合いになったYURI NEEDLEWORKさんにお願いしていたものです。

これにこんな感じとか
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こんな感じとか
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いろんなパターンのバレッタを作っていくつもりです。
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2月17日からのイベント「ルームス」にはたして間に合うか!!!
ヒヤヒヤものです。


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どうにも忙しいこの時期に禁断の書を買ってしまいました。
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しばらく前に発売されていたのは知っていたのですが、今はダメダメと思い、手を出さずに我慢していたのです。
まぁ、書店が開いているような時間に出歩いていなかったので、なんとかやり過ごしていたのですが、先日いつもより早めに帰るとまだ開いている書店を発見!
ついつい吸い寄せられて買ってしまった〜。。。
この本は今までに出た本の脇役たちを主人公にした外伝みたいなものなので、この1冊だけでなく元の本たちを読みたくなるという呪いがかかっているのです。
この呪いに屈せずに山ほどの制作作業を続けられるか、正念場でございます。
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by mariposa_y_rosas | 2015-01-30 23:26 | ただいま制作中 | Comments(2)

蕎麦のカーシャ

  **9/16   今日の誕生日石  プレーナイト**

かつて友人とロシアを旅したことがあります。
彼女の友人の1人にロシアに留学中という願ってもない方がいたので、彼を頼ってモスクワ、サンクトペテルブルクを歩き回ってきました。
建物や美術品、何を見てもスケールが大きくてびっくりしたのですが、最大のびっくりは食事がどこででも美味しかったこと。
全くメニューが読めないので、行き当たりばったり、適当に頼んでみてもハズレはなかったです。
ただ、どんな材料の、何と言う料理なのかがほとんど分からずじまいで残念でした。

それが昨年、古本屋さんでこんな本を見つけました!
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「ロシア文学の食卓」 沼野恭子著
これでようやく何と言う食べ物を食べていたか分かったものや、帝政時代の豪華絢爛すぎる宮廷料理のあれこれが載っていて、腑に落ちたりびっくりしたり。。。

この本を読んで、ロシア料理が食べたくていても立ってもいられず、福島にあるロシア料理店に行きました。ボルシチだのペリメニだの代表的なロシア料理がメニューに並んでいるのですが、どうしても食べたいものがメニューにはない!!!
それでもあきらめきれず、お店の方に「蕎麦のカーシャ、作ってもらえませんか?」と訊いてみました。蕎麦のカーシャとは粉にせず脱穀したままの蕎麦の実を硬めにゆでて付け合わせに、もしくは軟らかくなるまで煮ておかゆにしたもの。

サンクトペテルブルクのホテルの朝食ビュッフェで、ぽろぽろとした茶色い穀物のつぶつぶがあって、それが蕎麦っぽいとは思っていたものの確信が持てないでいたのですが、上に挙げた本で「蕎麦のカーシャに間違いない!」と思うに至ったのです
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↑ホテルの朝食:お皿の左上にあるぶつぶつしたものがもう1度食べたくて仕方なかった謎だったもの。
手前のパンケーキはブリヌィと言って、イクラやサワークリームを塗って食べるのだそうです。この時は知らなかった〜!

で、ロシア料理店で「蕎麦のカーシャ」と言って出てきたのは、蕎麦の実を牛乳で煮てバターをたっぷり溶かしたもの。それ自体はとっても美味しかったのですが、茹でただけのつぶつぶが食べたいという気持ちはくすぶり続けたままでした。

それからもずっと脱穀しただけの蕎麦の実を探していたのですが、蕎麦打ちをされる方の蕎麦粉や蕎麦茶は見かけるものの、蕎麦の実はなかなか見つからない。。。。
そんなとき、京都の三条大橋近くの明治屋でついに見つけました!!「そば米」ですって!
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とりあえず素のまま茹でてみました。
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あ〜!これこれ! このつぶつぶでした。茹で具合がベストではないのですが、思い出の味です。
そして、牛乳を投入してさらに煮て、バターをたっぷりトッピング。
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朝からハイカロリーなものを食べてしまいました。明日から運動しようっと(できれば………う〜む)

食べ物ネタが連続して、私の食い意地がバレバレですね(汗
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by mariposa_y_rosas | 2012-09-16 14:43 | いただきます | Comments(0)

自分へのプレゼント Part2

作業場からの帰り道に寄り道して、自分への誕生日プレゼントを買いました。
わざわざ、プレゼント包装までお願いして!(汗)
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心斎橋筋アセンス書店のとなりヨーロッパ通り沿いに「ARDOUR」(アーダ)というもう1軒の書店があります。
1階は絵本、2階は暮らし、手仕事、自然科学に関する本が並んでいます。
アクセサリーや雑貨を手作りする方には楽しいスポット。
私が釘付けになったのはコチラ↓
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「賢治と鉱物」 加藤碵一、青木正博著 工作舎
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盛岡農林学校を出て、地質学に詳しかった宮沢賢治の作品中の言葉が、美しい結晶の写真に添えられています。
こんなにたくさんの作中に宝石や鉱物の名前が散りばめられているとは知りませんでした。
これから時々、「今日の誕生日石」のご紹介に添えさせていただこうと思います。

この夏は彼の「グスコーブドリの伝記」の映画も公開されますし、東北への想いも心にひっかかるこの折り、銀河鉄道の夜でも再読してみようかなぁ…
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by mariposa_y_rosas | 2012-07-15 21:01 | LITERATURE | Comments(0)

サンティアゴ・デ・コンポステーラ(星降る野)への道

  **7/8  今日の誕生日石  ミルキーオパール**

スペインを旅してきました。
と言っても映画と本の中なんですが…

先日、シネ・リーブル梅田で「星の旅人たち」を観てきました。
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フランスのサン・ジャンからピレネーを超えて、スペイン北西の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼の道800キロを歩くバックパッカーたちのお話。
それぞれの動機や事情を抱えて歩き始め、たまたま近くを歩く人たちとぽつりぽつりと会話を交わす。
そんな静かな映画です。
サンティアゴ・デ・コンポステーラとはいかなる聖地かといいますと、「星降る野の聖ヤコブ」といった意味で、キリストの十二使徒の一人、漁師だったヤコブのことをスペインではサンティアゴと呼びます。スペインでも布教していたヤコブがエルサレムでユダヤ王アグリッパー(デッサンを習った方には「あのアグリッパー様!」と石膏像のお姿が思い浮かぶのでは…)のご機嫌を損ねて首を刎ねられてしまいます。それが紀元44年のこと。それが9世紀になってスペインの西の端コンポステーラでヤコブの首無し死体が発見されたのだとか… 
当時、スペイン人は国土をイスラム教徒から奪還すべく戦っていた最中で、キリスト教軍に大いなる奇跡をしめし、スペインの守護神となったのであります。
この辺りはスペイン在住の中丸明氏の「スペイン5つの旅」に詳しく、面白く書いてありますので、そちらもどうぞ。
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キリスト教信者でもない私には宗教的な熱狂とか魂の救いなどの気持ちはわかりにくいのですが、映画の中の主要メンバー、オランダから来た太っちょのヨストの視点が旅の良いガイドになってくれます。バスク地方ではバスクのベレー帽とハンチング帽の間のような黒い帽子をかぶり(これも地方によって斜めにかぶるとかまっすぐかぶるとかあるんですよね)、山羊のチーズや羊料理など地方の料理をがっつき、「カタルーニャ語はスペイン語とは違うのだ!」といちいち注意するバルの店員にへきえきする、、、旅行者が出くわすスペインを教えてくれます。
フラメンコを愛する人間として、一つ残念な点は、ジプシーの多い地域で荷物を置き引きされるという事件が起きて、その犯人がジプシーの男の子だった、というエピソード。
フラメンコをする人でジプシーのことをジプシーと蔑称で呼ぶ人は少ないと思います。民族を表す「ロマ族」と言うか、敬意を込めて「ヒターノ、ヒターナ」ということが多いのではないでしょうか。もともとはインドから西へと流れ、途中の国々で文化を吸収し、また足跡を残していった人々のことです。(この流浪の旅は映画「ベンゴ」でもご覧いただけます)

この映画が上映されているちょうど今頃、日本は七夕の季節ですが、奇しくも巡礼道の宿場町「パンプローナ」でも盛大な「サン・フェルミンのフィエスタ(お祭り)」が催されます。サン・フェルミンの祝日7月7日を中心に、素晴らしい闘牛が観られるそうです。闘牛場までの道、町中を突っ走る闘牛の前を人が走る、と言う目を疑うお祭り。これはヘミングウェイが「日はまた昇る」で描写しているので、そちらもどうぞ。
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ついでに司馬遼太郎の「街道をゆく 南蛮の道」も。

私はまだスペインに行ったことがないので、スペインの乾いたほこりっぽい赤い大地を想像しながらひと時過ごしてきました。いつか本場でフラメンコも観たいなぁ…
七夕の短冊に「スペインに行けますように」って書けばよかったなぁ…
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ドミニク・サブロンのクロワッサン
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by mariposa_y_rosas | 2012-07-08 23:11 | お散歩 | Comments(0)

真珠ネックレス

  6月の誕生石  真珠・ムーンストーン

**6/1  今日の誕生日石  アレキサンドライン サファイア**

今年の折り返し地点、6月になりました。
今月の誕生石は優しげな宝石、真珠とムーンストーン。
どちらも白が代表的な色ですが、実はカラーバリエーションがたくさんあります。
ムーンストーンには白、青、オレンジ、レインボー、またキャッツアイの出るものなどもあるんです。

今日はジューンブライドに出番が増えそうな真珠について少し書いてみたいと思います。
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↑アコヤ真珠ネックレスとアコヤ母貝

一口に真珠と言ってもアコヤ、白蝶、黒蝶、淡水のほかに、ピンク色のコンクパール、アワビから採れるブラックオパールのような虹色の真珠、タイラギ貝から採れる茶色の木の実のようなガヨ真珠、ホタテ貝から採れる赤い真珠などがあります。
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↑淡水真珠ネックレスと淡水母貝(池蝶貝)

おそらく多くの方がフォーマル用に真珠のネックレス、イヤリング、指輪のセットをお持ちのことでしょう。冠婚葬祭で必要になって、、、20歳の誕生日に親御さんから贈られて…etc.初めての真珠は白のアコヤ、というのが圧倒的に多いと思います。しだいにフォーマルのお席以外で大粒の黒やゴールドの南洋真珠を選ばれたり、喪の際には白ではなくグレーやナチュラルカラーのものを、と買い足すお客様が増えてきました。

真珠をお使いいただく時のポイントを少しだけ。。。

[1] 広く知られていることですが、真珠は汗やお化粧品、食品、薬品がつくと劣化してしまいます。
使ったあとは柔らかい布で拭くのを欠かさずに。真珠のお手入れ用クロスも500円程度で販売されています。お近くの宝石店などでお求めいただけると思います。(私のほうでもご用意できますので、ご入り用な方はお知らせください)
特に汗をかかれた時は水洗いしても大丈夫です。ただし、水気はすぐに拭き取るようにしてください。
[2] 真珠の硬度は3.5ととても傷つきやすいです。保管の際はダイヤモンドやその他の宝石とふれあわないように分けてください。直射日光、蛍光灯にも長くあたらないようにし、乾燥や熱にもご注意ください。
[3] 4〜5年のうちには糸替えを。
日常に使われることは少ないけれども、要るときには絶対必要な真珠のネックレス。久しぶりに使おうとしたら、糸が切れたり緩んだりしていることも(私の経験です!!それはもう、あわてます!)
そのようなことがないように、数年に1度は糸替えをお勧めします。一般的なものであれば2000円程度でできます。

真珠を愛した女性は数限りなくいますが、一見派手な印象の女性も日頃、身に着けていたのは真珠だった、という方がたくさん存在します。
ココ・シャネルは長さの違うネックレスを何連にも重ねてつけ、ジャクリーン・オナシスはオールノットの大粒の真珠を、プリンセスダイアナは超ロングのネックレスを色々にアレンジして…
そして今年、真珠をお着けになっている姿を一番お見かけするのはイギリスのエリザベス2世。在位60周年のお祝いの席では3連の真珠を着けられていましたね。ロンドンオリンピックも開催されますし、まだまだ女王陛下の真珠を見る機会もありそうです。

一方、日本でも古来から真珠は愛され、貴重な貴重な宝石、そしてまた恋してやまない美しい女性に喩えられてきました。万葉集などの歌集にたくさんの「白玉(しらたま=真珠)」を詠んだ歌があります。

柿本人麻呂歌集から2首、ご紹介しましょう。
片思いの歌と手中におさめた喜びの歌です。

遠近磯中在白玉人不知見依鴨
をちこちの磯の中なる白玉を人に知らえず見るよしもがも

白玉纏持従今吾玉為知時谷
白玉をまきてぞ持てる今よりは吾が玉にせむ知れるときだに

このように詠まれた女性、いったいどんな方だったのか気になります…
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by mariposa_y_rosas | 2012-06-01 04:04 | 素材いろいろ | Comments(0)

IJK&谷崎潤一郎宅

  **5/17  今日の誕生日石  パープル サファイア**

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今年も神戸ポートアイランドの国際展示場で5/16〜18まで開催された[IJK(神戸国際宝飾展)」に行ってきました。
IJKとは、ジュエリー関連の材料、ダイヤ&色石、真珠の素材、製品、工具、パッケージ等さまざまな業者が一同に会する大規模な仕入会です。
例年1月に東京、5月に神戸で開催されます。東京で開催される時は各世代ごとに芸能人の中からジュエリーのベストドレッサー賞の表彰があるので、ワイドショーでご覧になったことある方も多いことでしょう。
西日本では、数ある中から石を選んで買い付けできる機会はこの展示会くらいしかありません。

今回、手に入れた石については追々ご紹介していきますね。

この見本市会場に行く電車の中で急に思い立って、谷崎潤一郎の旧宅「倚松庵(いしょうあん)」を訪ねることにしました。住吉のほうで、川沿いというくらいにしか所在地も知らなかったので一旦、三宮まで出て駅長室で最寄りの駅が魚崎だと教えてもらい、魚崎へ引き返して訪ねてきました。
小魚の群れるきれいな流れの住吉川を少し登ったところにめざす「倚松庵」はありました。
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「細雪」の舞台ともなった純和風のたたずまい。窓に嵌まるゆらゆらガラスがたまりません。庭木も手入れが行き届いてきれいに整えられています。エッセイ「陰翳礼讃」でこだわりを書き綴った家のしつらいを間近で見られると思うとワクワクします
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どこから入るのかしら…と回りをめぐっても開いてそうな入り口が見当たりません。
張り紙をよ〜く見てみると、開館時間:10時〜4時、開館日:土曜、日曜。。。。。。。

あ〜っ!!!休館日が土曜、日曜かと思いきや、開いてるのが土日だけだったなんて(泣)
ふらりとお散歩するのが趣味なのですが、今回はリサーチ不足のせいで、目の前まで行って見られないと言う大失敗(涙)

お庭には枇杷、イチジク、蜜柑、と成りものの木が多く植えられていて、今は柿の花が散り敷いていました。この花2つが今回のおみやげです。
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by mariposa_y_rosas | 2012-05-17 02:33 | お散歩 | Comments(0)

高野商店、店&住まい

  **5/14  今日の誕生日石  ブルーグリーン ジルコン**

上越高田の祖父母宅のお話です。
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昭和12年築の古い町家。その前からこの場所に家はあったのですが、昭和10年の大火で周囲100軒以上とともに燃えてしまい、蔵だけが残りました。2年後の昭和12年に再建したお家です。
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細長いウナギの寝床式の造りで、店、茶の間、仏間、居間、と続き、表から裏まで土間が延びています。居間の向こうは青や赤の色の石や溶岩を配した中庭、その奥に大火に耐えた蔵があります。
このまま上を見上げると…
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↑茶の間の上は吹き抜けになっていて、太いまっすぐな梁が渡っています。
↓一番太い梁に「代牛水」と大きく墨書してあります。幼い頃、祖父に「牛も水も力が強いだろ。この梁も強く家を支えるように代牛水と書いてあるんだ」と教えてもらいました。
他の梁にも「代牛水より○寸上がり」「○寸下がり」と書かれていて、代牛水を中心に家を建てたのが分かります。
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代牛水の墨書の裏には建てた日付が。「昭和拾弐年八月二日」とあります。
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家の表側と裏側に分かれて2階の部屋が設けられています。
表二階はまた2つに分かれて空中に渡り廊下があります。
↑手すりのあるのがそれで、左側にある部屋が道路に、扉が見える右側の部屋が中庭に面しています。中庭をはさんで向かいに裏二階の部屋があります。

漁網に使う麻やロープ、蚊帳などを商っていた祖父は白い麻の三ツ揃えに白の革靴、白の帽子なんていでたちのカッコいい人でした。そんな祖父のこだわりの詰まった家で、ケヤキに透き漆塗りの上がりかまちや床板、階段の艶や手触りが大好きでした。

ここは未だにクーラーもなく、トイレも汲取式で不便は多いものの改築せずに元の姿を保っているために、『麻屋高野』として登録文化財に指定されました。
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残念なことに今は住む人もなく、イベントの際などに解放されたりしているので、機会がある方はどうぞ行ってみてください。私が住んで三和土を工房にしたいんだけどなぁ…

この家で過ごすと谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」がとてもリアルに感じられます。
家を普請する際にコンセントや照明器具の配線を目立たなくするために苦労したり、便所には心落ち着く仄暗さを求めたり、今の明るく快適な家に住む人には信じられないような不便さをこそ谷崎は求めていたのですが、それが当たり前にこの家にはあります。
節電を求められる今日この頃、陰翳の中に身を置いてみるのも悪くないですよ。
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by mariposa_y_rosas | 2012-05-14 14:00 | お散歩 | Comments(0)

八十八夜の妙高山

  **5/12  今日の誕生日石  カコクセナイト**

今年のゴールデンウィーク中のことを振り返って書こうと思います

久々に長くお休みを取れたので、4/29の夜行に乗って新潟に帰省してゆっくり過ごしました。
私の両親はともに豪雪地帯の上越市高田の生まれで、私も祖父母の古い町家で長く過ごしてきました。(この家についても長々と語りたいことがあるので、これはまた後日に)
ここは「雁木」というひさしを長く伸ばして、冬場の通路に使うアーケードのような歩道がある地域で、最近は雁木通りとして雪国ならではの建築をPRするようにもなってきました。
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↑うちの前の雁木   ↓雪に埋もれるとこの通り
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↑車道はまったく埋まって、1階の屋根まで雪が来ていますね。昭和60、61、62年と3年豪雪続きで雪下ろしや除雪が間に合わない、2階から出入りできるくらいだったと聞いています。
当時、私は裏庭に斜面を作って子供用のスキーをして遊んでいました。

今年も大雪だったのはニュースでもご存知だと思います。
5/1の妙高山。閏年の今年の八十八夜は5/1でした。
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まだまだ雪が多く残っています。快晴なのに山はまだ無彩色です。
このあと、数日で一気に季節が移り、雪山から春の山へと変身します。
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↑5/4 高田城のお堀から。   こんなに雨降りで天気が悪いのに、山の中腹まで緑が駆け上がっているのが分かります。

この季節にぴったりの詩をご紹介します。


黒姫の雪
                    田中冬二
林檎の花が咲き
をだまきの花が咲き
八十八夜もすぎ
もうみづみづしい若葉にならうといふのに
黒姫にも妙高にも未だ雪がある
小流れに釜を洗ひながら
その雪をふと仰ぐ
風呂を焚きつけながら仰ぐ
縁側の縫物の合間に見上げる
雪は麦を刈り取り 麦打をはじめるころまであるだらう
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by mariposa_y_rosas | 2012-05-12 21:17 | お散歩 | Comments(0)

偏食的読書生活

  **4/19  今日の誕生日石  ヴァイオレット ジルコン**

「食」に関しては常に舌のキャパシティを広げようと食べた事のないものにチャレンジする私ですが、こと読む本になると途端に偏食がひどくなります。
決まった作者の本ばかりを買い集めてしまうのです。
文庫が出たらとにかく買うのが京極夏彦。
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1000ページ以上、厚さ5cmもあるかさばる本がずらりと本棚を陣取っています。
この厚みは中毒になります。

そして、ダイソン並みの変わらぬ吸引力を誇る私の食欲を刺激する食べ物エッセイたち
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映画化もされた南極料理人は果てしなく面白くて、中でも「長いことお風呂に入れないとペンギンのような臭いになる」という文章を読んで、ペンギンの臭いを嗅いでみたいとず〜っと想い続けています

食べ物エッセイ「旅行者の朝食」で出会って以来ハマってしまった米原万里。
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最初にこの本を手に取ったのは、彼女の訃報を聞いてすぐでした。
2006年の4月末からゴールデンウィークを利用して、今はシナリオライターとして活躍する三好晶子氏とロシアを旅行してきました
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彼女のお友達にロシア留学している人がいるから、彼を頼って行こう!ということになって、友人の結婚式もダンスの発表会もキャンセルして行ってきたのです。個人旅行で、しかもがっちりガイド付きでロシアに行ける機会なんてそうそうあるわけないでしょ。
豪華絢爛すぎる宮殿に、もれなく歌舞音曲が付いてくるサービスよすぎるレストラン、食べ尽せないほどの種類のメニューの並ぶ毎朝のビュッフェ、、、もう楽しくて楽しくて、ロシアに住みたいと思うほど後ろ髪を引かれながら帰国した直後にロシア語通訳で文筆家の米原万里さんが亡くなったというニュースを聞いたのでした。
生前は「ニュースステーションによく出てくるコメンテーターだな」くらいの認識で、本も読んだことなかったのですが、ロシアの余韻から覚めないうちに聞いたニュースにショックを受け、本屋さんでとりあえず選んだ1冊が「旅行者の朝食」
これはソビエト時代にあった不味くて不人気の缶詰の名前で、ロシアの小咄にも嗤いの対象としてしばしば登場するらしい。。。。いかに不味いのか確かめたくて、ガイドをしてくれたロシアにいるK氏にすぐメールを送り、「旅行者の朝食って缶詰あったら買ってきて!」とお願いしたのですが、ソビエト時代の遺物はもう残っていなかったとのこと。
、、、、と、私にこんな行動を起こさせるくらい彼女の文章は想像力を刺激して、居ても立ってもいられなくなるくらいの魅力があるのです。ユーモアあり、毒あり、シモネタあり(パンツとふんどしを真剣に語る本なんて!!!)
今読んでいるのが、「発明マニア」
彼女の著書の中で1番毒気が強い、絶筆となった1冊です。
2004年〜2006年までの雑誌連載をまとめたもので、国内、国外を問わずアンバランスな事象を解決するべく数々のぶったまげる知恵をひねり出しています。そのころのできごとを改めて思い返す機会になり、テレビ&新聞が伝えなかった政治的な問題も、彼女の目を通すとこのように映るのか、と愕然とします。小泉元首相の功罪に対しては容赦のない攻撃で、アメリカ嫌いの方にはとても楽しい本です。

米原万里を読んで、影響されたことの1つがこれ。
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チェーホフの小説「桜の園」の一節。鰐かぁ…と思っていると、発見しました。
アフリカを縦断する豪華寝台列車ブルートレインまたはロボスレイルに乗るとワニ、ダチョウなどがメニューに並ぶことも有るのだとか。
贅沢な列車でワニ料理を食べるところを夢想しつつ、今日はここまで。。。
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by mariposa_y_rosas | 2012-04-19 02:17 | 徒然なること | Comments(0)

春分の1日

  **3/20  今日の誕生日石  ドラゴンパール**

今日は春分の日ですね。そう言えば、日の暮れるのが遅くなってきましたね。
まだまだ空気は冷たいですが…

うちからほど近い奈良県立民俗博物館へお散歩に行ってきました。
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きれいにお手入れされた梅林があるのですが、まだ満開には早い模様。
(あまりに寒く手も震えて手ぶれしてます)

この寒空の中、菜の花は満開でした
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満開の菜の花を見ると、いつも思い出す詩があります。
とても美しい詩ですので、ご紹介したいと思います


   風景                 山村 暮鳥
      純銀もざいく

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしゃべり
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな



見渡す限りの黄色に包まれたうんざりするほどのどかな春の日。
意識もうつろになりかけたところに遠くから麦笛や天高くでさえずるヒバリの声が届く。
見上げると明るい空に浮かぶ昼の月。ぼんやりしている己の如き病める月…   なんてことかなぁ
みなさんはどのようにお感じになりますか?
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by mariposa_y_rosas | 2012-03-20 23:28 | お散歩 | Comments(0)

このブログのご利用方法

**今後の出展予定**

10/7、10/8 横浜ハンドメイドマルシェ
10/20、21 新阪急ホテル 梅田阪急「秋の感謝祭」
11/12 龍安寺参道商店街 秋祭り
11/15 きれい⭐︎可愛いフェスタ 奈良ロイヤルホテル


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